| 
 
■身長とクラブの長さに応じたライ角度の変化率 
  
クラブが同じ場合、身長が4cm高くなる毎にライ角度は1度フラットになる。 
また、クラブが半インチ短くなる毎に0.6〜0.7度アップする。 
この変化率は、クラブの長さと身長の比率によってほぼ決まってしまう。 
構える姿勢や打ち方を変えても、適正ライ角度は1〜2度までの違いしか起きない。 
その理由は、クラブが体に及ぼす力の大きさにある。 
インパクトにおいて時速100kmを超えるヘッドスピードと、自分の体重と同じ位の重さで引っ張る遠心力。 
その大きな力に対応してすばやくクラブを振り回すために、インパクトでの上体の前傾角度や姿勢は、 
クラブの長さと身長によって、ほぼ同じ形に決まってしまう。 
腰を大きくかがめたり、起き上がった姿勢でアドレスしても、インパクトでは頭はほぼ同じ高さになる。 
無理な姿勢では、スピードは出ないし、ミスも多くなる。 
ライ角度の調整の目安として、インパクトで手首が伸びてしまう人、あるいは身長に対して腕が短めという人は、 
1度ほどアップライトにしても良い。
 
■アドレスした時とインパクト時点でのライ角度は12度も違う 
  
アドレスした時とインパクト時点でのライ角度は同じではなく、インパクト時点のライ角度の方が12度ほどフラットな状態となる。 
アドレスの構えでは、腕とシャフトは真っ直ぐではなく全ての番手で140度?150度(タイガー・ウッズ、アダムスコットは145度)ほどの同じ角度があり、ハンドダウンの状態になっている。 
(真っ直ぐに伸ばしてハンドアップの状態で構えると、振りにくくなると同時に、腕とクラブの動きが一体となり、ヘッドが走らなくなる。) 
それに対して、インパクトの時は、クラブヘッドの遠心力(30〜60kgfになる)によって引っ張られ、手首が伸びて、腕とシャフトの角度が若干少なくなる。
その伸ばされた分だけ、グリップの位置がアドレスの時より高い位置になる。
それと同時に、シャフトは下にしなった状態でボールをヒットする。
 
 |